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パーマカルチャーはじめの一歩 May 28, 2013

Filed under: gardening — yukster1219 @ 1:07 am
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(本日の記事は有名なボクシング漫画のパーマカルチャーパロディとかじゃありませんよ!そんなのあったら読みてえyo!)

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                       ↑  こっちのほうね

 

パーマカルチャーと聞いて、それに精通している人はこのブログを読んだりはしていない気がするし、ちょっと興味あったりかじった事のある人はこのカタカナの割にずっしり重い言葉を目にして「おっつ」と片眉上げちゃってたりして、というか「パーマカルチャー….興味あっていろいろ関連本読んでみたけど….ぶっちゃけよく意味分かんない!」と思っていろいろ関連本ぶん投げちゃってるあなた、

 

You are NOT alone!!

僕もそのクチでした、今やっているパーマカルチャーデザインコース(以下PDC)を始めるまでは!ていうか今もちゃぶ台ひっくり返しちゃいそうな崖っぷちなキモチになることもありつつ頑張ってますが、自分の学んだ事をイノチノワの場を借りて少しずつ少しずつシェアしていく事で自分もおさらいできたら良いなっ、と言う事で始めてみます。

 

 

まず、「パーマカルチャーって何?」と単純な質問に真剣に答えようとすると大分へヴィーでガチな返答になってしまい質問した人が引く、という現象も起きがちだし、また「海って何?」とか「空って何?」とかを言葉で簡単に表そうとすると本質を見失いがちであるという常をふまえたうえで、パーマカルチャー創始者の一人であるビルモリソン(パーマカルチャーバイブル的存在/写真の本の著者でもある)氏の言葉でかいつまむと、「多種作物農法による永続的な農業」という事なんだけど、これ聞いた人の大半は「ふ〜ん」といって次の瞬間にはまるっきし興味失ってる事請け合い!これじゃ意味ない。

 

なので本日はまずパーマカルチャーの原則の倫理、なんていうとまたかたいねー。根っことなるEthics/ 信条をご紹介いたしやす。

 

根っこその一

EARTH CARE/ 地球環境への配慮

この世界を構築するすべて、生きとし生けるものから水や大気までに対して出来るだけ無害かつ再生的な行動をとる/そういった状況やシステムを作ろうと心がける。

 

根っこその二

PEOPLE CARE/ 人への配慮

上の地球環境の一部である人間へのケアも勿論大事。僕たち人間にとって大事な欲求である食糧/家屋/教育/雇用/親しみ深い人間関係などを満たす事も肝要なのよ。

 

根っこその三

FAIR SHARE/ 平等な供給

すべての生き物は平等に地球資源を受け健康に暮らしていく権利があるものとして(動物も植物も)、資源を平等に供給するだけでなく、増やせる資源は増やしていこうとすること働く事も含める。

 

根っこその四

TRANSITIONAL ETHIC/進化途上の道徳

今持っているすべてをかなぐり捨てて突然完全なパーマカルチャー形態にしようとする事はとても難しいし、現実的でない場合もある。なのでこの進化途上の時に、サステイナブルでない方法を使ってサステイナブルなシステムを構築しようとすることは良しとされる、の意。例えば、人間何人もの時間をたくさん使って池を掘るよりも重機を使って一度で掘ってしまう事の方が効率的でありひいては生産的である、とかそんなかんじで。

 

 

と、まあ基本にある根っこはこんなカンジで、その上にビル先生のいうような「多種作物農法による永続的な農業」をデザインしていこうというのがパーマカルチャーの目論みなわけです。読んでみて「おっつ、なるほどいいじゃんソレ。理にかなってるじゃん」と思われたあなたはこれからもぼちぼち記事にしていくので読んでみてくださいね。僕頑張るよ。別に〜、と思ったあなたは”パーマカルチャー!”のタグが付いた記事は飛ばすが良いよ。ふんふんだ。

 

ちなみに、写真のビル先生の本[PERMACULTURE Designer’s Manual] の方では根っこはその一その二までは一緒でその四はなく、その三はこんなカンジです。

SETTING LIMIT TO POPULATION AND CONSUMPTION

/人口と消費の制限

それだけ聞くとちょいとドキッとするようなセンテンスですが、ま理にかなってると本のこの部分を読めば納得するんだけどビル先生はやっぱハードコアだなあ。うちのPDCの先生含め最近の人たちはこの表現をパーマカルチャー倫理に使うことは少ないようです。

 

 

とまあ、ここまで読んで「パーマカルチャーキテル」と思ったあなた、一緒に勉強しましょう〜☆ではいつかに続く

 

 

参考文献

PERMACULTURE Designer’s Manual/ Bill Mollison

パーマカルチャー農的暮らしの永久デザイン/ビルモリソン&レニーミアスレイ(田口恒夫/小祝慶子訳)

Gaia’s Garden/ Toby hemnway

earth user’s guide to PERMACULTURE/Rosemary Morrow

(↑めちゃおすすめ/読みやすい事この上ない)

 

 

 

 

 

 

4 Responses to “パーマカルチャーはじめの一歩”

  1. ゆい Says:

    大変勉強になりました!
    またシェアしていただけるとうれしいです 続き待ってます!

    最後のくだりは、New World Order的な発想だけど、わたしも理にかなってるっちゃあ、かなってるのかなって思ったことがあります。

    • yukster1219 Says:

      ぼちぼちと、自分の勉強の復習のためにパーミー記事書いていこうと思います。ていうかPDCの方宿題(=本を読む事)が全然追いつかず(汗)、こうしてブログに書くぞと宣言する事によって自分を追いつめているわけでありやす。

      “set limits to population and consumption” のくだりは
      “set limits to growth and consumption” と読むともう少ししっくりくるのかな?
      パーマカルチャーの理念の中で最もディベートされる部分らしいっすよ
      NWOに関しては僕ほぼ無知に近いというか真っ先に蝶野の顔が浮かんできてしまうのですって最後しょーもない事いってさーせん

  2. あや Says:

    ビルさんの本、ここに来てからますます愛読書ですよ〜〜〜〜!!ここで実践できることは限られてるけど、その発想が素敵。長く住んで土地を知らないと応用するのは難しいけど、ここはもともとファーストネーションもデュカボラも居たことだし、厳しい冬はあっても安全で住みやすい土地に違いない、と信じてます。ご存知の通りWinlawはめちゃくちゃパーマカルチャーで有名ですが、私はこれといって知識がないのと、うちのファームではどこまでそれを取り入れてるのかは分からないので、まずは基本的なことからやってます。やっぱりパーマカルチャーって、『暮らし方』だなあ〜って。もちろん都会でやりよい方法もたくさんあって参考になるけど、私は思い切って場所をチェンジできる人が増えて欲しいとも願ってます。そういうコミュニティーが増えて欲しい。特に、田舎暮らしは例えパーマカルチャーデザインで作り上げた環境でもメンテナンスに人員がいるから人が助け合っていかなきゃなんないですもんね。環境はもちろん、結局自分たちが一番その恩恵を受けて快適に暮らせるんですもん。これからのパーマカルチャーブログめっちゃ楽しみです!いろいろ教えてくださいね。ここで取り入れられることはどんどんやっていきますね☆


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