英語圏にお住みの方や、社会問題などに意識の高い方は耳や目にした事があるであろうと思われる”Political correctness”という表現。ここは食い物重視のイノチノワBlogなので、食い物重視の”political correctness” のお話です。
そもそも、僕がPolitically correctという表現を始めて知ったのは、Sally Fallonという人の”Nourinshing Traditions”という一般的な見方からすれば一風変わったレシピ本が初めてだったのですが、彼女の本で使われるこの言葉の表現は単に社会的な意味で差別や偏見のない食事という意味でなく、権威ある人々の言葉を鵜呑みにするのでなく本当に人や環境にとって良い食事、という意味で使われています。でも今日のところは彼女の本について話すのではなくて(それは彼女の本を読むのが一番だから)、僕の考えるpolitically corecctな食べ物、または買い物に関する話です。
第一に思い浮かぶのはフェアトレードです。
遠い異国の、発展途中である国々の農家さんが、その土地の環境や自分たちの生活を守り向上していけるよう労力に見合った収入を得られるように、フェアトレード認定されたコーヒーやバナナを求めるようにする事は単なる金銭的な援助よりももっと血になる肉になる応援方法だと思います。
そしてGM食品。
生物多様性の重要性を真っ向から無視し、食の供給や環境や人々のの健康よりも利益を最優先し、その利を得る者にとってだけ都合の良いように遺伝子を組み換えられた植物(動物もしかり)を特許という方法で独占しそこからさらに利を得るバイオ企業のために、我々の投票権と同意であるお金を投げ入れる必要はないのではないでしょうか。
食べ物を食べる、買い物をする時に、「この野菜(でも製品でもなんでも)は供給者/販売者/消費者/環境に対してフェアであろうか?フェアでなければ何が改善出来るのか?どこまでフェアに近づけるか?」なんて考えてみるのも一興かと思われます。ていうかお勧めします。どうしたら出来るだけみんながハッピーになれるのか?と思ったらやっぱり出来るだけみんなにとってFairなShareである事が良いように思われます。そしてそれこそが食のPolitical Correctnessかな、と。
スーパーで頭を抱えて悩むのではなくて、「こうだったらもっと良くない?ああしたらフェア度がたかまるんじゃないか?」なんて良いアイデアを模索する気持ちで。