イノチノワ

土のメガネを通して見えるもの

Politically Correct? November 16, 2013

英語圏にお住みの方や、社会問題などに意識の高い方は耳や目にした事があるであろうと思われる”Political correctness”という表現。ここは食い物重視のイノチノワBlogなので、食い物重視の”political correctness” のお話です。

そもそも、僕がPolitically correctという表現を始めて知ったのは、Sally Fallonという人の”Nourinshing Traditions”という一般的な見方からすれば一風変わったレシピ本が初めてだったのですが、彼女の本で使われるこの言葉の表現は単に社会的な意味で差別や偏見のない食事という意味でなく、権威ある人々の言葉を鵜呑みにするのでなく本当に人や環境にとって良い食事、という意味で使われています。でも今日のところは彼女の本について話すのではなくて(それは彼女の本を読むのが一番だから)、僕の考えるpolitically corecctな食べ物、または買い物に関する話です。

第一に思い浮かぶのはフェアトレードです。
遠い異国の、発展途中である国々の農家さんが、その土地の環境や自分たちの生活を守り向上していけるよう労力に見合った収入を得られるように、フェアトレード認定されたコーヒーやバナナを求めるようにする事は単なる金銭的な援助よりももっと血になる肉になる応援方法だと思います。

そしてGM食品。
生物多様性の重要性を真っ向から無視し、食の供給や環境や人々のの健康よりも利益を最優先し、その利を得る者にとってだけ都合の良いように遺伝子を組み換えられた植物(動物もしかり)を特許という方法で独占しそこからさらに利を得るバイオ企業のために、我々の投票権と同意であるお金を投げ入れる必要はないのではないでしょうか。

食べ物を食べる、買い物をする時に、「この野菜(でも製品でもなんでも)は供給者/販売者/消費者/環境に対してフェアであろうか?フェアでなければ何が改善出来るのか?どこまでフェアに近づけるか?」なんて考えてみるのも一興かと思われます。ていうかお勧めします。どうしたら出来るだけみんながハッピーになれるのか?と思ったらやっぱり出来るだけみんなにとってFairなShareである事が良いように思われます。そしてそれこそが食のPolitical Correctnessかな、と。

スーパーで頭を抱えて悩むのではなくて、「こうだったらもっと良くない?ああしたらフェア度がたかまるんじゃないか?」なんて良いアイデアを模索する気持ちで。

 

molly逝く October 31, 2013

Filed under: 神ファーマー,私事 — yukster1219 @ 3:42 am

このブログを前から読んでいる人や、ファームに遊びにきた事がある人は
モリーの事を知っているかも知れないし、気持ちをシェアしたいので書きます

ヘンリーリードが誇る最高のファーム犬、モリーが
16年の生涯を終えて逝きました

nightmare weekend or another farm gong show

ファームでも人生でも先輩であったモリー
始めてのファームの留守番の時は、留守番チームのリーダーは人間でなくモリーだった
畑仕事をする僕らのそばで昼寝しているようでカラスが(卵泥棒)近づけば吠えて威嚇した
僕がひとりで空を見上げるような時には知らぬ間に横にいた
誰よりも熊を感知するのが早く、追いかける事も追い込む事も出来た
誰よりも頼れる先輩モリー

16年間、隅々まで熟知したこのファームで、犬生をまっとうし眠りについた
もう持病のリューマチも痛くないね
今頃はきっと昔みたいに駆け回ってカラスや熊を追い払ってるね
あなたが逝った日は全ファームが泣いたよ 大人も男もみんな泣いた
僕も、あなたの墓前に捧げた日本酒一升瓶よりも泣いたかも知れない
でも、旅立つあなたの足を引っ張るような事はしません
それに僕が泣くと、僕の猫のタマが心配して顔をなめてくれるんだ
猫に塩分は良くないんだよ だから
今年のファーム留守番はあなたはココにいないけど、残された僕らで頑張ります
タマは戦力にはならないだろうなあ 子猫だし

モリー大好き大好き大好き 今までもこれからもずっと好き
これまで本当にありがとう そしてお疲れ様でした
僕がそっち側に行った時には日本酒の感想を教えてください

THE BEST FARM DOG EVER
REST IN PEACE
I LOVE YOU!!!!!

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秋みのる〜chantrelle大放出〜 October 6, 2013

10年に一度の大感謝祭!ばりの勢いでにょきにょき生えている
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シャントレール

森に入ると、2時間くらいで4〜5パウンド採れます。
生のものをバターなどで炒めてパスタやリゾットに入れるもヨシ
(キノコからかなり水が出ます)
干して保存したりもヨシ

森の恵み大爆発です。

今年は本当にキノコが大豊作な年のようで
キノコ狩りの後スーパーで買い物していたらレジのお姉さんに
「あ、髪の毛に森のかけらがついてますよ」
(なんてステキなことを言うお姉さんなんだ!)
と、言われ列の自分の後ろにいたおじさんがとってくれたのは木の枝。
おじさん曰く「今年は10年に一度くらいのキノコ大豊作の年」なんだそうで。
他のキノコも大豊作なんでしょうがシャントレール以外にはあまりめぼしいものは採れていませんが、他にパフボール(小さな白いキノコで調理後の食感はまるではんぺん。僕の大好物です)が少し採れたり、ナメクジに襲撃されまくられていて食べる気になれないロブスターマッシュルーム(赤くて大きなキノコ、肉厚でおいしい)や、SMOKEY GILLED WOODLOVERというキノコらしきものを見つけて確認のためにSPORE PRINTといって紙の上に一日寝かせて胞子の色を確認するという実験的かつキノコマニア的な事もやっております。僕は松茸を見つけるのがどうも下手なようで、いつも採るのはシャントレール、パフボール、オイスター、ロブスターなどが主なのですが、他にも食べられるキノコはたくさんあるようなので勉強あるのみですねー。毒のあるキノコや薬効のあるキノコを知るためにももっと良いキノコ本が欲しい!!

これまで自分で食べ物を育てるという農耕民族的な事を学んで来て(これからもまだまだ勉強あるのみだけども)、これからは森や海の恵みをもっともっと生活に取り入れるべく(食だけでなく薬なども)狩猟民族的な事を学んで行きたいと思っています。ハイ、それではココで爆弾投下。

ハンティングライセンス取る予定です (more…)

 

釘を打つ September 13, 2013

Filed under: DIY — yukster1219 @ 12:49 am

デッキがでっきちゃったのおぉぉぉ〜〜〜

とダジャレ投下しちゃうくらい嬉しいんですよ

この夏のプロジェクトであった「部屋の横にデッキ搭載」は

レントしてる一身上自分の都合以外の理由で完成が遅くなったけれども

ほぼ完成ッッッ!!

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ていうか完成ですね。今後、階段やレールを付けて行きたいけれどももう夏は終わりなのでまた来年。

なので今はただただスクエアなルックスの板きれの集合体に見えるかもしれませんが

デッキが出来た事により最早本来の部屋よりもデッキの方がメインのリビングスペースとなり

もう雨が降るまで屋根の下で眠りたくないくらい執着しています。

完成したのが今週月曜日で、それ以降毎晩デッキの上で星空見ながら寝ています。

だから寝袋とかでとっちらかっているんですよ。

デッキ雑魚寝大会に出場したい人は連絡ください。

 

写真の椅子の向こうは下に小川が流れているので、そこに釣り糸を垂らしたり(魚はいないが)、かごに入れた飲み物を川で冷やしてロープで引っ張り上げるとかいったロマンチックなこともいずれ出来るように仕上げて行きたいと思います。

 

このデッキを建てるにおいて、釘を100本以上(推測)打ったのですが、この「釘を打つ」という行為がまた

自分の集中力ととんかちコントロールが試されて、ひとつの釘を打つのにアベレージで6−7打、神がかった時は4打、などいちいち精神統一して一本一本打っていたつもりが、調子が乗って来て「匠の域に突入したぜ。。。」なんて調子づくとすぐ釘を曲げてしまうという、釘を打つという行為で自分の人間性というか能力を試されているような気がして背筋が伸びました。

 

 

 

皆様良いインディアンサマーを☆

 

 

 

 

みょうが September 9, 2013

Filed under: gardening — yukster1219 @ 1:44 am

wow.

前回のポストが7月…..

夏って時間が2〜3倍の早さで過ぎて行く気がするなあ。

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さて、この写真はミョウガの花です。

ミョウガの苗をもらって植えて2年目、ミョウガが秋にも出来る事や(春しか出てこないものかと思ってた)、こんな可愛い花が咲く事も知らなかったなあ。

 

三つほど収穫して、きゅうりと酢の物にして食べました。

こちらBC州では夏も終わったようです。

皆様よい秋を。

 

Living On Weed July 19, 2013

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not THAT weed you think. I am talkin’ weeds.

夏ですねー。夏。

生きとし生けるものがFull On絶好調な夏です。

野草も絶好調です。

今日は、クローバーの花やミントを冬のお茶のために摘んで、晩ご飯には畑にわんさか勝手に生えてる(ありがたや〜)アマランスとパースレーン(すべりひゆ)のおひたし、この数年勝手に生えてくる(GJ! )ニュージーランドスピナッチのバター炒め、タイバジル入りの野菜炒めを作って食べました。草ばっかやん。

アマランスもパースレーンも、ほのかな粘り気がありちょっとモロヘイヤを彷彿させますね。ネバネバ系の野菜は特に夏場に食べると良いと良く聞きます。今年こんなに暑い日が続くと分かってたらオクラ育てれば良かった!

ニュージーランドスピナッチとは、真夏の暑い時期を嫌うほうれん草の代わりに真夏にわんさか生えて、何回も収穫出来るイケテル夏野菜です。

毎夏イタリアンバジルよりタイバジルをもっと植えりゃ良かった!と思ってきたので今年は多めに植えてみた。でもやはりイタリアンバジルはペスト作ったりして量たくさん欲しいからこっちの方が多く育ててます。

野草と言えば、先日猫に激しく引っかかれ即座に近場にあったコンフリーをちぎって揉んでその青汁を縫っておいたところ跡もほとんど残らず良いカンジに治癒しました。野草の青汁は切り傷にいいらしい。猫の爪は汚いので可能が心配だったけど大丈夫だった。

切り傷と言えば、木のサップ(樹脂)も素晴らしい。天然の抗生物質&水ばんそうこうなので、以前湖の岩で手を結構派手に切った時友達が「サップだ!サップを探せ!」と教えてくれて、その時の治癒の早さとキレイさから「サップ恐るべし」と学んだのでありました。

経験から学んだ野草の効果は忘れないね。

あと、全く関係ないんですけどこの間ロードトリップ的に週末ある島に行きまして、そこのビーチで牡蠣採りまくり、アホかというほど牡蠣をBBQして食べました。はまぐりも人から頂いて食べました。アホほど。地産地消にもほどがある。幸せや〜。

♪Summer time, Living is easy〜♪

ジャニスの言う通りや。

とまあ、脱力全開でダラBlogしてみました。

皆様良い夏を☆

 

Micro climate once again July 9, 2013

Filed under: パーマカルチャー!,gardening — yukster1219 @ 3:45 am
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前回の記事がPDCが終わった開放感からか夏の夕日とビールのせいか、内容的にはしょり過ぎというかかいつまみ過ぎの感満載に思えたので、もうちょっと訂正?付けたし?させてくだされ。

Micro climateとは、地形や日照条件(方位、角度など)、風向き(季節などによっても変わる)によって局地的に発生する気候条件の事で、こういった事を利用して例えば、北側を森や建物を壁とした場所にミツバチの巣箱や暖かさを好むコーンなど植えたり(Sun trap)、食べ物やワインを貯蔵するのに家の北側(涼しい)にパントリーを作ったり、太陽光の角度を考慮に入れて、夏には平地でも冬には南向きの斜面に植物を育ててみたり。。。

もしあなたが、これから住む場所を決めよう、土地を買おうとしているならば、こうした事を考慮に入れて場所を選ぶと良いかもしれません。また、あなたが素の土地を買い自分で開拓していけるようなラッキーな星のもとに生まれているなら、家を建てるよりもまずその土地のくせ、Micro climateを良く観察し、ランドスケープする事から始めるのが良いかもしれません。

Micro climateは、目には見えないエネルギーである風や温度の流れによって形成されその場所に生きるものすべてに影響を与えます。例えば、谷底や斜面の天辺は寒いのにその中間である斜面は逆転相といって暖かくなったり、同じ季節でも海からの風と山からの風では全く性格が違ったり。。。(気温、湿度、etc)

“work with nature, not against it”

生きとし生けるものがラクに生きるための基本かもしれませんね:)

 

夏来たり〜micro climate〜 July 8, 2013

Filed under: gardening — yukster1219 @ 3:31 am
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当たり前の事ですが、今年も夏がやってきて

僕を筆頭とした夏大好き☆なアホ達は雄叫びあげつつ海や湖に繰り出し

畑の野菜はBダッシュジャンプばりに成長速度を速め

夏前に始めていたプロジェクトや学習が恨めしい目であなたの背中を見つめている

そんな夏がまた来ちゃったYO-Oi!

それでも僕はやってやりましたよ、はい。

しとめましたよ、PDC(パーマカルチャーガーデンデザインコース)の最後のアサインメントを!海と太陽に完全に囚われたBody&Mindの声を振り切って、卒業式前日の今日しあげましたよっつーの!うーん、がんばった僕にしちゃ。コレで卒業出来る…はず。

ブログの流れ的に、今このパーマカルチャーコースの最後であったガーデンデザインの話をするよりも、もったいぶって後回しにしまだまだ細部を回り道で行こうと思うのです。なので今日のテーマは

  ”Micro Climate”

パーマカルチャーの観察&デザインの大きな要素として引き合いに出されるこの言葉は日本語の本だと「微気象」と訳されていますが、「局地的気候」と言った方が個人的にはピンとくる気がする。つまり、同じ市内や町内でも、「あそこはうちより雨が多いね」とか「あっちの方面は水はけが悪い」とか「同じ村の中でも海沿いと山沿いで大分気候が違う」とかそういった事で、つきつめては自分の庭の中でも「ココよりあそこの方が日照時間が長い」とか「風当たりの強さが違う」とか「季節によって日照時間のばらつきが激しい」とかそういったことなのです。そして、それをがっちり考慮に入れてガーデンのデザインをする。

たとえ「微気象」であったとしても、人間の手でコレに影響を加える事は難しい、というか無理に近いので、むしろそれにあったデザインをしていく方が賢いようです。

僕ら北アメリカPacific North Westに住んでいる人は、短い夏と多量な雨、それに沿ったガーデンデザインをするでしょう。水はけを良くするためのraised bed(高い畝)、水を流すためのトレンチ、短いけれど強烈に日差しの強い夏のためのマルチ。暑く乾いた夏の長い地域では、水の補給が最優先とされるでしょう。水分を溜め込みゆっくり補給していくためのSwales(トレンチを掘った後にそれをワラなどで埋め、最後に土などをかぶせた保水路)、山盛りのマルチ、干ばつに強い植物の栽培…。

また、家の中でだけでも、水はけの悪いところには水分の多いところを好むキャベツやブロッッコリーを植えたり、コンフリーを植える事で地下水流をすこしブロックしたり、南向きの壁や塀の前に暖かさを好むコーンやペッパーを植えたり…。

Over Babying は世話する方も大変だし植物を弱くするかもしれませんが、環境や植物のくせをしっかり観察しピンポイントにツボにドンピシャなデザインで植物を育ててみると、びっくりするぐらいの答えが返ってきたりします。なので、自分の住む地域、土地、庭、畑の気候のくせと、植物の好む環境をしっかり観察して「ココにコレっしょ!」というドンピシャなガーデニングが出来ると、同じスペースでもより高い収量、より高いBio Diversityがのぞめるのではないでしょうか。

毎月ごととはいかないまでも、自分のガーデンの春夏秋冬の日照時間や土の水はけ、風の強さや流れを学んで、その観察に沿って育てる植物も選んでいくと、思いのほか良い結果がえられるようです。それはきっとまさしく本当の身土不二!!

 

追伸、僕はどうも覚えた事をかいつまみの噛み砕きまくりで言葉にしてしまうようなので、不適切?な表現?何どあったりするかも知れないので本当に興味を持った事柄にはご自分でもリサーチをしてみる事をお勧めします。。。って分かるかそんな事。これもOver-babying? まあ、じゃっ夏なんで!

 

It’s a beer farm! June 8, 2013

Filed under: イノチノワin society,私事 — yukster1219 @ 11:54 pm
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ビヤーファームキター!!!!

 

(ヘンリーリードの事じゃありません、うちはパーティファームです!)わが町ギブソンズにあったお花ファームだった場所にブルワリーが出来るそうで、ビールに使うホップはココで育てるそうです。このホップファーミングは地元のコレクティブによって行われ利益は公平に分割されるのだとか。こういうco-opなファームの仕方良いですよね。ココ以外にさらにもう2つマイクロブルワリーが出来るそうで(内ひとつは若い女性たちが立ち上げている、girl power!!)、地元民は静かにブチ上がっちゃってます。イイネ!ボタンあったら連打してえ!!

DRINK RESPONSIBLY, COASTERS!! (自分も。。。)

 

パーマカルチャーはじめの一歩 May 28, 2013

Filed under: gardening — yukster1219 @ 1:07 am
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(本日の記事は有名なボクシング漫画のパーマカルチャーパロディとかじゃありませんよ!そんなのあったら読みてえyo!)

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                       ↑  こっちのほうね

 

パーマカルチャーと聞いて、それに精通している人はこのブログを読んだりはしていない気がするし、ちょっと興味あったりかじった事のある人はこのカタカナの割にずっしり重い言葉を目にして「おっつ」と片眉上げちゃってたりして、というか「パーマカルチャー….興味あっていろいろ関連本読んでみたけど….ぶっちゃけよく意味分かんない!」と思っていろいろ関連本ぶん投げちゃってるあなた、

 

You are NOT alone!!

僕もそのクチでした、今やっているパーマカルチャーデザインコース(以下PDC)を始めるまでは!ていうか今もちゃぶ台ひっくり返しちゃいそうな崖っぷちなキモチになることもありつつ頑張ってますが、自分の学んだ事をイノチノワの場を借りて少しずつ少しずつシェアしていく事で自分もおさらいできたら良いなっ、と言う事で始めてみます。

 

 

まず、「パーマカルチャーって何?」と単純な質問に真剣に答えようとすると大分へヴィーでガチな返答になってしまい質問した人が引く、という現象も起きがちだし、また「海って何?」とか「空って何?」とかを言葉で簡単に表そうとすると本質を見失いがちであるという常をふまえたうえで、パーマカルチャー創始者の一人であるビルモリソン(パーマカルチャーバイブル的存在/写真の本の著者でもある)氏の言葉でかいつまむと、「多種作物農法による永続的な農業」という事なんだけど、これ聞いた人の大半は「ふ〜ん」といって次の瞬間にはまるっきし興味失ってる事請け合い!これじゃ意味ない。

 

なので本日はまずパーマカルチャーの原則の倫理、なんていうとまたかたいねー。根っことなるEthics/ 信条をご紹介いたしやす。

 

根っこその一

EARTH CARE/ 地球環境への配慮

この世界を構築するすべて、生きとし生けるものから水や大気までに対して出来るだけ無害かつ再生的な行動をとる/そういった状況やシステムを作ろうと心がける。

 

根っこその二

PEOPLE CARE/ 人への配慮

上の地球環境の一部である人間へのケアも勿論大事。僕たち人間にとって大事な欲求である食糧/家屋/教育/雇用/親しみ深い人間関係などを満たす事も肝要なのよ。

 

根っこその三

FAIR SHARE/ 平等な供給

すべての生き物は平等に地球資源を受け健康に暮らしていく権利があるものとして(動物も植物も)、資源を平等に供給するだけでなく、増やせる資源は増やしていこうとすること働く事も含める。

 

根っこその四

TRANSITIONAL ETHIC/進化途上の道徳

今持っているすべてをかなぐり捨てて突然完全なパーマカルチャー形態にしようとする事はとても難しいし、現実的でない場合もある。なのでこの進化途上の時に、サステイナブルでない方法を使ってサステイナブルなシステムを構築しようとすることは良しとされる、の意。例えば、人間何人もの時間をたくさん使って池を掘るよりも重機を使って一度で掘ってしまう事の方が効率的でありひいては生産的である、とかそんなかんじで。

 

 

と、まあ基本にある根っこはこんなカンジで、その上にビル先生のいうような「多種作物農法による永続的な農業」をデザインしていこうというのがパーマカルチャーの目論みなわけです。読んでみて「おっつ、なるほどいいじゃんソレ。理にかなってるじゃん」と思われたあなたはこれからもぼちぼち記事にしていくので読んでみてくださいね。僕頑張るよ。別に〜、と思ったあなたは”パーマカルチャー!”のタグが付いた記事は飛ばすが良いよ。ふんふんだ。

 

ちなみに、写真のビル先生の本[PERMACULTURE Designer’s Manual] の方では根っこはその一その二までは一緒でその四はなく、その三はこんなカンジです。

SETTING LIMIT TO POPULATION AND CONSUMPTION

/人口と消費の制限

それだけ聞くとちょいとドキッとするようなセンテンスですが、ま理にかなってると本のこの部分を読めば納得するんだけどビル先生はやっぱハードコアだなあ。うちのPDCの先生含め最近の人たちはこの表現をパーマカルチャー倫理に使うことは少ないようです。

 

 

とまあ、ここまで読んで「パーマカルチャーキテル」と思ったあなた、一緒に勉強しましょう〜☆ではいつかに続く

 

 

参考文献

PERMACULTURE Designer’s Manual/ Bill Mollison

パーマカルチャー農的暮らしの永久デザイン/ビルモリソン&レニーミアスレイ(田口恒夫/小祝慶子訳)

Gaia’s Garden/ Toby hemnway

earth user’s guide to PERMACULTURE/Rosemary Morrow

(↑めちゃおすすめ/読みやすい事この上ない)