イノチノワ

土のメガネを通して見えるもの

夏来たり〜micro climate〜 July 8, 2013

Filed under: gardening — yukster1219 @ 3:31 am
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当たり前の事ですが、今年も夏がやってきて

僕を筆頭とした夏大好き☆なアホ達は雄叫びあげつつ海や湖に繰り出し

畑の野菜はBダッシュジャンプばりに成長速度を速め

夏前に始めていたプロジェクトや学習が恨めしい目であなたの背中を見つめている

そんな夏がまた来ちゃったYO-Oi!

それでも僕はやってやりましたよ、はい。

しとめましたよ、PDC(パーマカルチャーガーデンデザインコース)の最後のアサインメントを!海と太陽に完全に囚われたBody&Mindの声を振り切って、卒業式前日の今日しあげましたよっつーの!うーん、がんばった僕にしちゃ。コレで卒業出来る…はず。

ブログの流れ的に、今このパーマカルチャーコースの最後であったガーデンデザインの話をするよりも、もったいぶって後回しにしまだまだ細部を回り道で行こうと思うのです。なので今日のテーマは

  ”Micro Climate”

パーマカルチャーの観察&デザインの大きな要素として引き合いに出されるこの言葉は日本語の本だと「微気象」と訳されていますが、「局地的気候」と言った方が個人的にはピンとくる気がする。つまり、同じ市内や町内でも、「あそこはうちより雨が多いね」とか「あっちの方面は水はけが悪い」とか「同じ村の中でも海沿いと山沿いで大分気候が違う」とかそういった事で、つきつめては自分の庭の中でも「ココよりあそこの方が日照時間が長い」とか「風当たりの強さが違う」とか「季節によって日照時間のばらつきが激しい」とかそういったことなのです。そして、それをがっちり考慮に入れてガーデンのデザインをする。

たとえ「微気象」であったとしても、人間の手でコレに影響を加える事は難しい、というか無理に近いので、むしろそれにあったデザインをしていく方が賢いようです。

僕ら北アメリカPacific North Westに住んでいる人は、短い夏と多量な雨、それに沿ったガーデンデザインをするでしょう。水はけを良くするためのraised bed(高い畝)、水を流すためのトレンチ、短いけれど強烈に日差しの強い夏のためのマルチ。暑く乾いた夏の長い地域では、水の補給が最優先とされるでしょう。水分を溜め込みゆっくり補給していくためのSwales(トレンチを掘った後にそれをワラなどで埋め、最後に土などをかぶせた保水路)、山盛りのマルチ、干ばつに強い植物の栽培…。

また、家の中でだけでも、水はけの悪いところには水分の多いところを好むキャベツやブロッッコリーを植えたり、コンフリーを植える事で地下水流をすこしブロックしたり、南向きの壁や塀の前に暖かさを好むコーンやペッパーを植えたり…。

Over Babying は世話する方も大変だし植物を弱くするかもしれませんが、環境や植物のくせをしっかり観察しピンポイントにツボにドンピシャなデザインで植物を育ててみると、びっくりするぐらいの答えが返ってきたりします。なので、自分の住む地域、土地、庭、畑の気候のくせと、植物の好む環境をしっかり観察して「ココにコレっしょ!」というドンピシャなガーデニングが出来ると、同じスペースでもより高い収量、より高いBio Diversityがのぞめるのではないでしょうか。

毎月ごととはいかないまでも、自分のガーデンの春夏秋冬の日照時間や土の水はけ、風の強さや流れを学んで、その観察に沿って育てる植物も選んでいくと、思いのほか良い結果がえられるようです。それはきっとまさしく本当の身土不二!!

 

追伸、僕はどうも覚えた事をかいつまみの噛み砕きまくりで言葉にしてしまうようなので、不適切?な表現?何どあったりするかも知れないので本当に興味を持った事柄にはご自分でもリサーチをしてみる事をお勧めします。。。って分かるかそんな事。これもOver-babying? まあ、じゃっ夏なんで!

 

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